1983年1月15日(土)
0600
起床。船体は僅かにローリングしているが、ピッチングは感じられない。昨日、機関長が「船というものはピッチングには弱いがローリングには強いのですよ。」と話していたのが思い出される。ピッチングが激しくなり、プロペラが空転し始めると機関を減速しなければならない。ローリングしてもプロペラは常に水中にあるから航海速力を保つことができる。現に今、恐らく6〜7゚
位左右にローリングはしているが機関は快調で、極めてスムーズに航行しているが体で感じられる。後で昇橋すれば分かることだが、88rpm
としても20ノットを越えているのではなかろうか。0615
入浴。浴槽に身を沈めていると船体がローリングすることは感じられないのに水面が揺れ動かないで水平を保ったまま斜めになるのが奇妙な感じだ。何かSFの世界に入った気がする。0950
風力3〜4。水平線上全周にわたり雲あるも、上空は青空。雲量1位の素晴らしい上天気。NEからのうねり、波高2.5m。波高 周期8秒。風浪0.5m。 1645 まで瀧川文雄先生の海洋気象術の第8章及び第9章海流の項を読む。ゆるやかなローリングのみで実に穏やかな航海である。 |
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0400 Sea Moderate S log 300’
4 における針路268(T)゚、風向NE、風力4、天候o、気圧995.0 大気温度 乾マイナス3.0・湿マイナス3.0、海水温度4.0、主機回転85.7、Log72、OG79 0800 Sea Moderate S log 372’ 8 における針路268゚(T)、風向NE、風力5、天候o、気圧994.0 大気温度 乾マイナス6.5・湿マイナス6.5、海水温度4.0、主機回転85.9、Log72、OG80 Put ship’s clocks ab’k 0h−15m 1050 Decreared eng. revolution to 72 R.P.M., due to adjust arrival time. 1115 Crossed the meridian of 180゚ in lat 54゚−00N to westward. (GMT 15th 2300) & a/co. to 260゚ Noon Sea moderate Reset S log showing 443’ Noon における針路268/260、風向NE、風力4、天候bc、気圧993.5 大気温度 乾マイナス2.0・湿マイナス2.0、海水温度3.5、主機回転82.0、Log78、OG80 1600 Sea rough S log 57’ 16 における針路260゚(T)、風向NE、風力6、天候c、気圧993.0 大気温度 乾マイナス1.0・湿マイナス1.5、海水温度4.0、主機回転71.3、Log57、OG64 2000 Sea moderate 2000 における針路260゚(T)、風向NNE、風力4、天候c、気圧993.0 大気温度 乾0.0・湿0.0、海水温度4.0、主機回転71.4、Log63、OG63 Put ship’s clock ab’k 0h−30m M.N. Sea moderate Reg. lights were strictly attended to Round made, all’s well S log 192’ M.N. における針路260゚、風向NNE、風力4、天候c、気圧993.0 大気温度 乾0.0・湿0.0、海水温度3.5、主機回転72.1、Log72、OG75 正午位置 実測 53−58N 179−39E |
航海時間 24−45 航海距離 487 航進時間 24−45 航進距離 487 平均速力 19.68 推測距離 443 (D. Run by Log) 同上平均速力 17.90 (Av. Sp’d by Log) 距離 From 2,588 to 2,090 海潮流 Tidal Fresh Water NO.1 F.W.T. P112 S96 NO.2 F.W.T. F NO.3 F.W.T. P84 S82 Low A.P.T. F
Di f’m U マイナス11−45 |